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『日々コウジ中』って、どんな漫画?
この作品は、作者の竹内尾準(たけうちおじゅん)先生が、ダウン症のある奥様との結婚生活を愛情たっぷりに描いた、実話に基づくコミックエッセイです。
「障がいのある方との暮らし」と聞くと、少し身構えてしまうかもしれません。ですが、この漫画は「大変さ」や「可哀想」といった物語では全くありません。
描かれているのは、お互いを深く想い合い、時にはクスッと笑える失敗をしながら、毎日を大切に暮らす一組の夫婦の、温かくて愛おしい日常の記録です。
皆さんに読んでほしい「3つの理由」
この漫画は、私たちが日々のケアで大切にしている視点を、改めて思い出させてくれます。
1. 「支援の向こう側」にある、一人の生活者としての姿
私たちは仕事として「支援」を行いますが、支援の時間の前後に、利用者さんの「暮らし」は続いています。この漫画を読むと、ケアの対象としてだけではない、一人の人間としての奥様のチャーミングな個性や、日々の喜び、考え方、そして「妻」としての姿が生き生きと伝わってきます。利用者さん一人ひとりが持つ、豊かな人生の物語に、より深く寄り添うきっかけになります。
2. 「できないこと」より「素敵なところ」。ポジティブな関わり方のヒント
作者である夫は、奥様の苦手な部分を「問題」として捉えるのではなく、彼女が持つ素敵なところ、面白いところをたくさん見つけ、そのすべてを愛おしんでいます。この「強み(ストレングス)に着目する」という視点は、私たちが利用者さんの「できること」や「その人らしさ」を尊重し、自己肯定感を高める支援を行う上で、大きなヒントになります。
3. 「ご家族の気持ち」に、そっと寄り添える
この物語は、障がいのある方を支える「家族(パートナー)」の視点で描かれています。日々、どんなことに喜びを感じ、時にはどんなことで悩み、そしてパートナーとどう向き合っているのか。そのリアルな心の動きを知ることは、私たちがご家族とコミュニケーションを取り、信頼関係を築く上で、きっと大きな助けになるはずです。
まとめ
『日々コウジ中』は、読んだ後に心がじんわりと温かくなり、「人のことを、もっと好きになれる」そんな素敵な作品です。
日々のケアで少し疲れた時、自分の仕事のやりがいを再確認したい時、ぜひ手に取ってみてください。 事務所の本棚に置いてありますので、休憩時間などに、ぜひお気軽に読んでみてくださいね!
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